研究内容について
「大規模施設園芸実証研究施設」にて、復興庁・農林水産省プロジェクト研究「食料生産地域再生のための先端技術展開事 業(平成24 ~ 29 年度)」のコンソーシアムで行っています。
● イチゴの栽培面積
本圃23.8a 実験室7.9a 育苗室7.9a 親株3.6a
● 栽培可能株数
本圃約20,000本
● 実験中の品種
もういっこ、他多数
- クラウン部温度制御による作期拡大、高収量化および燃料費削減
- 総合的病害虫管理(IPM)技術を用いた病害虫管理 · 苗の高濃度二酸化炭素くん蒸による殺虫殺ダニ処理
- 移動ベンチおよび自動収穫ロボによるイチゴ密植移動栽培システムの研究開発
- 自律分散型ユビキタス環境制御システム(UECS)の構築
- 養液循環によるコスト削減と環境負荷軽減発
- LED補光による高収量、高品質化
· 紫外線(UV-B)照射によるうどんこ病防除
· 天敵利用による害虫管理
● トマトの栽培面積
17.3a
● 栽培可能株数
6,700本
● 実験中の品種
桃太郎ヨーク、他
- 総合的病害虫管理(IPM)技術を用いた病害虫管理
- 天敵利用による害虫管理
- トマト低段栽培の周年高品質多収のための環境制御と群落管理技術の構築
通年栽培について
旧来にはない新技術を実証し、これまで平野部での栽培が難しかった夏秋イチゴの生産や一季成りイチゴの夏季栽培を行います。冷涼な地域特性を活かしながら先端技術を活用し、戦略作物として通年収穫を目指しています。
● クラウン冷却システム
チューブに冷水を通してイチゴのクラウン(株元)を直接冷やすことで成長を促す冷却用設備です。
● Pad & Fanシステム
気化熱を利用することでハウス内全体を冷却する設備です。
● 焼却灰による雑草の抑制
焼成焼却灰という再資源化材料を利用し、ハウスの周りの雑草を抑制することで、病害虫のハウス内への侵入確率を低下させます。
● 蒸熱処理装置
50℃程度の蒸気を短時間、植物体に当てることで害虫を駆除することができます。植物に大きなダメージを与えることがなく、また、農薬を使用することもなく、病害虫の発生を抑える事ができます。
● LED補光実験
植物にLED光を与えることで、光合成の促進による収穫量増加を図ります。
● 台湾式A型ベンチの試験
培地が1株づつ独立しているため、土壌媒介の病気が拡散しにくく、病気リスクの低下・再定植のオペレーションの負担減のメリットがあります。また、単位面積当たりの株数が増加し、反収の増加が見込めます。
イチゴの栽培
● イチゴの総栽培面積(本圃)
123a (=12,300㎡) ※楽天Koboスタジアム宮城のグラウンド面積と同程度
● 栽培品種
とちおとめ もういっこ よつぼし
● 栽培方式
高設養液栽培
● 施設
本圃4棟、親株ハウス3棟、親株&育苗ハウス1棟、夜冷ハウス4棟
● 設備
自動環境制御装置、暖房、CO2発生装置、クラウン冷却、細霧冷房、循環扇
● 栽培の流れ
トマトの栽培
● トマトの総栽培面積
17.3a
● 栽培品種
桃太郎ヨーク
● 栽培方式
低段密植栽培(養液栽培)
● 施設
苗テラス、育苗室、栽培室
● 栽培の流れ
3段で収穫を終えることでフィードバックを速く行い、
宮城県山元町にて最適な栽培方法・高糖度高収量化を模索しています。